韓国映画『はちどり』は、韓国で19年8月に公開され観客動員数15万人動員する大ヒットを記録した韓国ドラマ映画です。
ベルリン国際映画賞で『インターナショナル審査員賞グランプリ』を受賞するなど世界中の著名人の間で絶賛の一作。
映画『はちどり』のあらすじ/ネタバレ/キャスト/感想をご紹介します。
映画『はちどり』作品情報
出典:cinra.net
【日本公開】
2020年6月20日
【タイトル】
原題:벌새
英題:House of Hummingbird
【監督】
キム・ボラ
【脚本】
キム・ボラ
【作品概要】
38歳キム・ボラ監督により初長編作品による本作は、監督の少女時代の体験をベースに描かれており、国内外の映画祭で45を超える賞を受賞。
映画『はちどり』あらすじ
1994年、空前の経済成長を迎えた韓国ソウル。
14歳の少女ウニは、両親や姉兄とソウルの集合団地で暮らしていました。
学校に馴染めないウニは、別の学校に通う親友と悪さをしたり、男子生徒や後輩の女子とデートをしたりして過ごす中、
小さな餅屋を切り盛りする両親は、子どもたちの心の動きと向き合う余裕がありませんでした。
両親に期待を寄せられいる兄は、親の目を盗んでウニに暴力を振るっていたのです。
ウニは自分に無関心な大人たちに囲まれ、孤独な思いを抱えていましたがある日、ウニが通う漢文塾に不思議な雰囲気を漂わせている女性教師ヨンジがやってきます。
自分の話に耳を傾けてくれるヨンジに、ウニは心を開いていきますが…。
映画『はちどり』主要キャスト
- パク・ジフ
- キム・セビョク
- イ・スンヨン
- チョン・インギ
- パク・スヨン
映画『はちどり』評判
韓国で19年放映した『はちどり』は、『パラノサイト 半地下の家族』と共に今 最も見るべき韓国映画の一作として名を挙げられ、1994年を舞台にソウルに暮らす少女の日常が描かれ実直さに満ちた作品です。
また、多くの著名人や批評家・観客、特に女性からの支持が高い事がポイントとなっています。
主に、『はちどり』は女性を主体的に描いている作品なので女性監督自身の経験が、男性とは異なる視点が見える事で、多くの観客の心を動かしているのだと思います。
『パラノサイト 半地下の家族』を抑え、最優秀脚本賞を獲得した韓国映画『はちどり』。
『はちどり』だけでなくユン・ガウン監督の『我が家』など多くの女性監督の新作が公開されるなどSNSでも女性を主体的に描いた作品を促進する運動が盛んになっており
一種のファンダム現象となっているようです。
映画『はちどり』ネタバレと感想
<MAHOさん>
1994年、経済成長を迎えていたソウルで、14歳のウニは家族と一緒に集合団地に暮らしていました。
学校に馴染めず、兄からは暴力をふるわれて、家庭内にも居場所がないと感じる彼女は、孤独を感じていました。
塾で出会う女性教師ヨンジの存在によって、ウニの人生観が変わっていきます。この映画は、起こりえそうな問題や事故を描いています。
しかし、少女に焦点をあてることによって、とても新鮮な印象を残したと思います。
同性に対するもやもやとした恋心、憧れなどがとても繊細に、丁寧に描かれているところに好印象を持ちました。
<YOKOさん>
Twitterで好評だったので鑑賞しました。
思春期の不安定さや、淡い初恋の感情がみずみずしく描かれていたと思います。
中学生の主人公が男性優位の社会に疑問を抱くなどフェミニズム的な要素もあり、今の韓国らしい作品だったと思います。
あとから調べてみてわかったのですが、この作品の主人公は『リコーダーのテスト』という別の映画の主人公が成長した姿だそうです。
この『リコーダーのテスト』も見てみたくなるような、いい作品でした。ハチドリのように揺れ動く主人公の心を追体験できました。
<TOITOYさん>
この作品には明らかな善人も悪人もいない。当時の時代背景を考えるとどうしても男性のひどいエピソードは登場するけども、では何が彼らをそうさせたかという問題提議がある。
1人の人間が抱えてる要素が一面だけということはない。
状況によって色々な面があるし、その時に抱く感情だって一つだけということはない。
そんな複雑に混じり合った人間を語る、そんな普遍的だけどミニマムな物語です。
まとめ
キム・ボラ長編映画監督デビュー作『はちどり』は20年6月20日より全国順次ロードーショーです。
お楽しみは劇場で~(^^♪。